「温泉に行くならやっぱり、源泉掛け流しがいいな」
「でも「源泉掛け流し」ってどういう風呂を言うのだろう」

「源泉掛け流し」風呂の定義

 まず、「源泉掛け流し」の風呂とは、加温や加水、ろ過循環をせず、消毒も入れていない風呂のことです。

 一般的な天然温泉の大浴場では、ボイラー等で温度を上げたり、水を補給して適温になるよう調整しています。
 
 また、浴槽のお湯の衛生を保つ為、ろ過機を通して循環させたり、塩素等の滅菌剤を入れたりしています。
 
 しかし、このような運用では、温泉の成分が薄まってしまうのも事実です。
 成分が薄まれば当然、効能も弱くなってしまうということです。

「100%源泉掛け流し」の風呂に入りたい

 「100%」と書きましたが、巷には「源泉掛け流し」と表記されてはいるが、「源泉掛け流し風」の浴槽も多々見られます。
 
 例えば、桶の形をした丸い浴槽に、石でできた給湯口からお湯を落とし込んで、常にオーバーフローしているような浴槽です。
 
 「源泉掛け流し」という表示があり、見た感じいかにも、ですがよくよく調べてみると他の浴槽と同じ循環湯で、消毒しているなんてことがあります。
 そのような表記をしたいくらい、「源泉掛け流し」に魅力があり、貴重ということなのです。

これが「ホンマの昭和や!!」これが「ホンマの源泉掛け流しや!!」
 

 ここで1件、本物の「100%源泉掛け流し」のお風呂を紹介いたしましょう。

 箱根の仙石原にある旅館「万寿屋」
さんのお風呂です。
 源泉は「大涌谷温泉」、泉質は「硫酸塩・塩化物泉」でにごり湯です。効能は「疲労回復、美肌、貧血、外傷、リウマチ等」です。

 私も実際に行って、脱衣場の温泉掲示証と浴槽を確認していますが、正真正銘「100%源泉掛け流し」です。

 しかも、ここのお風呂はまさに「昭和レトロ」です。

 

 この「源泉掛け流し」風呂を貸し切りで入ることができます。(時間は40分~50分)

 皆さんもぜひ、「100%源泉掛け流し」を体験してみてください。