「ブログ運営では、商品紹介や販売に必要なマーケティングも勉強しなければならないんだな…」

 ブログを始めて数か月ですが、ライティング等技術的なことだけでなく、「物を売る」基礎的な考え方も学ぶ必要があると知りました。
 
 私自身は、ホテル業界に十数年いましたが、「施設管理」部門でしたので、完全に「裏方」の人間です。
 「フロント」や「営業」、「予約」といった部署であれば、もっと「マーケティング」が身近になってくるのかなと思います。
 
 たしかに、部署に限らずホテル業というサービス業に身を置いている時点で、「マーケティング」の基礎的な知識は必須であったのかもしれません。
 しかし、肝心の私はというと、やれ「修繕だ」「温泉だ」「源泉だ」と現場を走り回って1日が終わる、という感じでした。
 「マーケティング」などという「物を売る最前線」には、思いも至らない状況だったのです。 

 今回、たまたま読んでいたブログの「ライティング本」の中で、佐藤義典さんの『ドリルを売るには穴を売れ』(青春出版社)が紹介されていました。
 マーケティング入門の「良書」ということでしたので、手に取ったのです。
 出版されたのが、2007年で少し前になりますが、今でも多く読まれているベストセラーです。

 私のような初心者でも、マーケティングの基礎知識が理解できるよう、分かりやすく書かれています。
 「マーケティングは身の回りで起きている」とし、身近な商品を例に、専門理論が説明されており、頭に入りやすいです。
 また、誰もが知っている有名企業の戦略を基礎理論で解き明かしていて興味深い内容になります。
 
 さらに、理論の解説とは別に、廃業寸前のレストランが、マーケティングを駆使して奮闘するというスートリーが盛り込まれており、感情移入しながら読むことができました。
そして、ストーリーの中で本のタイトルの意味も語られています。
 
 本書の考え方のベースは「お客様にとっての価値」です。
 ブログ運営、サービス業だけでなく、あらゆる業種の方にもお読みいただける本です。

『ドリルを売るには穴を売れ』佐藤義典(青春出版社)

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