「箱根湯本駅から徒歩圏内で、源泉掛け流しの温泉に入りたい」

「週末や連休の混雑を気にせず、ゆっくり温泉に浸かりたい」

 駅前商店街の人通りと国道1号線の渋滞が、今や「名物」ともなっている「箱根湯本」

 箱根町の2024年の観光客数も、6年ぶりに2000万人を超えました。

 箱根の玄関口である「湯本」の駅前通りは、週末や連休には多くの人が行きかいます。

 しかし、路地に一歩入ってみると、新古入り混じる「湯宿」がひっそりと佇んでいるのです。

創業300年以上の超老舗

 江戸時代初期創業で、現在15代目が営む「大和館」さんです。

 車で来られる方は、旅館の前の路地が軽やコンパクトカーでないと、狭いのでご注意ください。

 建物は明治から幾度の改装を経て、現在は当時の素材を残しながらも現代風にリノベーションされています。

 入浴のみは、1,500円で貸切。
時間については、厳密に制限を設けてはいないようでした。

 脱衣場もこじまんりとしていますが、綺麗に改装されています。

 案内された浴室には、大人3名分サイズのタイル敷きの浴槽が備わっていました。

 私も何軒か古い施設を訪れていますが、このタイルは良く見られます。

 浴槽自体は昭和の年式ですが、その他の壁や床、カランシャワーは綺麗に整備されていました。

 「寒い時期のみ加温」の「源泉掛け流し」で、浴槽内横の小さい穴から約10リットルの湯が注ぎ込まれています。

一般的には上からお湯を落とし込む造りが多いですが、「横穴式」は古い施設に良く見られます。 

 源泉は、50m程離れたところにある「熊野神社」の境内にあります。

 奈良時代に発見されたという、箱根最古の源泉。

 古来より、自然より湧出する温泉は病を癒す「神」として信仰されてきました。

 さて、肝心の温泉は熱すぎず、ぬるすぎず長く入っていられるほどです。

 Ph9.1の「アルカリ性単純温泉」ですので、湯の中で肌をさすると「つるつる」します。

 古い角質が取れますが、湯上りの保湿剤をお忘れなく。
 
 そして、受付の時に案内されたのが、この首浮き輪です。

 この浮き輪が置かれている施設は初めてですが、今は割かしメジャーとなっているのでしょうか。

 早速、首にはめて使用してみました…..

なるほど、体の重力で首が伸びるので、良いストレッチになります。

 さらに、体を湯面に預けて倒すと…
体が浮遊し、そのまま寝ることもできます。

 浴室は路地に面しており、通行者の声が多少聞こえはします。

 しかし、それほど気になるほどではなく、しばらく水面浮遊により、非日常感を感じることができました。

 帰り際に、他の2つの浴槽も見せて頂きました。

 サイズは一人用ですが、明治期のものをそのまま残しているとのことです。

 最後に、実は大和館の女将さんは、「温泉ソムリエ界隈」では、少し名の知れた方なのです。

ソムリエとしてはもちろん、温泉観光について講義なんかもしている。


 同世代(40代)に見えますが(違っていたらすみません)、この日もきちっと和服で受付されていました。

 温泉についていろいろ聞いてみるのもよいでしょう。