「都心から一番近いところで、源泉掛け流しの温泉に入りたい」
神奈川の有名温泉地、箱根や湯河原まで行かなくても、「自然湧出」の温泉に入れる宿があります。
百年以上前の大正期、奇跡的に湧き出た温泉で、今でも変わることなく、地元民や都心から来る人々に、癒しを与え続けている宿です。
創業約80年の秘湯宿
神奈川県厚木市の北西部、山あいに位置する「七沢温泉郷」
数ある旅館の中で、独自の源泉を持ち、森林に囲まれ秘湯感漂うのが、「山水楼」さんです。



すぐ隣には川が流れ、山奥のような立地ですが、アクセスは悪くはありません。
新宿から車、電車共に1時間40分程で行くことができます。
また、宿へ向かう道も広い県道が通っており、比較的行きやすいです。
神奈川県の西部からだと、高速を経由して、40分ぐらいでした。
「山水楼」さんは、昭和21年創業ですが、玄関の扉を開けて一歩入ると、まるで時が止まってしまったかのような感覚になります。


立ち寄り湯は、貸切ではなく「大浴場」で、1時間目安1,400円(税込み)になります。
平日の営業開始直後でしたが、私の他に4人立て続けに来られていました。
「知る人ぞ知る」ということなのでしょう。
震災で湧いた「かぶと湯温泉」
のれんにもある「かぶと湯温泉」は、かぶとの形をした岩があり、そのふもとから温泉が湧いたことが、由来です。
しかも、大正12年の「関東大震災」により、湧いたんだ。
「自然湧出泉」なのですが、湧き出ている温度は20℃弱と低いです。
「温泉」は「温泉法」により定義が定められています。
「温泉」の条件は、簡単に言うと、2つありどちらかであれば、「温泉」となります。
①泉源での温度が25℃以上である
または
②成分が規定値に達するもの
「かぶと湯温泉」は、「メタけい酸」と「メタほう酸」という成分が規定値以上の為、「温泉」となっているのです。
山水楼さんの公式サイトでも説明されていますよ。
お肌ぬるぬる アルカリ性温泉
脱衣場は、広くはないですが、大きめの鍵付きロッカーが備え付けられています。

掲示してある「成分分析表」を見ると、「泉質名」が書かれていません。
「塩化物泉」や「硫黄泉」などの泉質名がつくには、「療養泉」でなければならず、特定の条件が定められています。
「療養泉」でないと、神経痛や冷え性などの「適応症」も記載されないんです。
「療養泉」の条件に、先ほどの2つの成分「メタけい酸」と「メタほう酸」の規定がない為に、「温泉」であっても「療養泉」にならないのです。
浴槽は、内湯と半露天1個ずつで、どちらも大人2人サイズです。


目線を上げると、季節による森林の彩に心が落ち着くでしょう。

成分の変化を極力防ぐ為、「加温」のみの「源泉掛け流し」で、41℃と長く入っていられる温度です。
入った感じは、クリームを塗っているかのように肌が「ぬるぬる」するのです。
「pH10」のアルカリ性になると、皮膚の皮脂とアルカリが反応して、「天然の石鹸」が出来上がります。
古い角質を落とすから、「美肌の湯」と言えるわね。
「山水楼」さんは、シャワーのお湯と水も温泉を使用しています。

その為、シャンプーやボディソープを使わなくて大丈夫なのです。
逆にゴシゴシ洗ってしまうと、皮脂や保湿成分を取りすぎてしまいます。
手でやさしく洗い流すだけで十分なのです。
アルカリ性の温泉に入った時は、入浴後に保湿剤を塗ることも大事です。
角質を取るから、乾燥してしまうんだ。
「かぶと湯温泉」は、泉質名のない「温泉」です。
しかし、80年という長い間、「温泉」を求めて地元の人のみならず、訪れる多くの人が確かにいました。
体験的に「かぶと湯温泉」が、「体にイイ」ということを知っているからでしょう。
湯上りも、疲れが取れてよい感じでした。
「療養泉」の条件も、あくまで国の指針による成分の観点から定めたものにすぎません。
地中から湧出した「温泉」は、やはり奥が深く、「体にイイ」ということを、改めて感じさせてくれます。
守り継がれる独自の「温泉」を、ぜひ体験してみてください。
施設情報
山水楼
住所:〒243-0121神奈川県厚木市七沢2062
電話:TEL.046-248-0025
日帰り入浴:11:00~1,400円 (税込)
個室休憩3時間:3,500円(税込3,850円)
定休日:平日火・水曜日
公式サイト
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