箱根のちょうど中腹に位置する「大平台温泉郷」は、多くの人が大涌谷や強羅方面に向かう中、ひと際閑静な住宅街のような雰囲気を持っています。
一見、民家のような旅館が多いですが、引き戸を開けて入ってみると、昔懐かしい故郷の実家に帰ってきたような感覚になります。
温泉自体は、「大平台温泉組合」が供給している温泉なので、泉質は同じですが、浴槽や供給の仕方は宿それぞれで個性があります。
その中の1軒を訪れた時の内容を載せていますので、参考にしてみてください。
創業60年超えの老舗旅館
大平台の他の旅館も、大体同時期に創業されていますが、「山楽荘」さんも60年を超えています。
また、先代から引き継いで家族で経営されていることが多いようです。

ご家族の家が隣にあり、敷地が専用駐車場になっています。
駐車場までの道がかなり狭いので、軽かコンパクトカーの方が無難でしょう。

訪れる際は、必ず現地に行く前に、営業しているか電話でご確認ください。
不定休の場合も結構あります。
入り口の引き戸を開けると、優しそうな女将さんがお出迎えしてくれました。
入浴は「貸切」で700円なので、周辺相場より安いです。
脱衣場入り口横に共同の「洗面所」があり、ドライヤーも備え付けられています。

脱衣場は至ってシンプルで、扉には鍵が付いていましたので、貴重品も大丈夫でしょう。

浴槽は人ひとり入れば、ちょうど良いくらいの小さい浴槽です。

浴槽のふちより湯があふれており、浴槽内横から熱い源泉がじんわりと入っているので、「掛け流し」の形になっています。


洗い場にはシャンプーとボディソープが備え付けられていました。

脱衣場の掲示で確認しましたが、「加水」、「加温」、「循環」、「消毒」を実施していないので、「源泉100%」になります。
お湯は「加水」していないので、とにかく「熱い」です。
大平台で一番熱いと思っていた「山水荘」さんの風呂より熱かったので、さすがにそのままでは入れませんでした。
【源泉100%掛け流し!】箱根 大平台の旅館「山水荘」さんの日帰り温泉をレビュー!
猛暑日で、内湯であることと浴槽が小さいので、余計に熱くなってしまうのです。
蛇口の水で薄めて何とか入りましたが、それでも44℃位あったかと思います。

「源泉100%掛け流し」のデメリットとして、「お湯が熱い」ことが良く言われます。
それでも効能が高い点で、入る価値はありますので、無理をしない程度で調整してお入りください。
泉質は「アルカリ性単純温泉」で、適応症としては、「自律神経不安定症、不眠、うつ」になります。
熱いお湯に入ると、一瞬で凝りや疲れが飛んでいくような感じです。
冷たいシャワーを浴び、繰り返し入って浴槽を後にしました。
山楽荘
住所:神奈川県足柄下郡箱根町 大平台601
電話:0460-82-2930
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