箱根登山鉄道の大平台駅より、徒歩1分の「大平台温泉郷」
古い集落で、民家のような旅館も立ち並ぶ地域ですが、1軒宿をご紹介します。
私は、ホテルで温泉管理の経験があり、温泉にもこだわりを持っています。
特に温泉の最上級である「源泉100%掛け流し」を探しては、訪れています。
「源泉100%」は、昔からやられている旅館に多いです。
「大平台温泉郷」は、平日の昼間は人通りが多くないので「穴場」です。
混んでいる所には行きたくないという方、参考にしてみて下さい。
純和風にリニューアルされた老舗旅館
国道1号から「大平台温泉郷」に入り、すぐ右側細い路地を進むと現れるのが、「山水荘」さんです。


建物の外壁や屋根、外の塀を見ると、綺麗で新しく見えます。
受付の優しそうな女将さんに聞いたら、創業は65年になるけど、数年前に改修されたのだそうです。
玄関から上がったフロアも、純和風でおしゃれな造りとなっていました。

日帰り入浴は、「内湯」2つと「露天風呂」1つの3つから1つを選べるようになっています。
今回は、一番人気の「露天風呂」を選びました。
60分の「貸切」で2,250円(税込)は、周辺の施設より料金は高めになります。
「露天風呂」へは一旦、外の路地に出て、庭から入るような形になっています。


看板にある通り、屋根のない「野天風呂」なのです。
簡易的な脱衣場ですが、建物同様綺麗に整備されていました。

浴槽はこじんまりとした、丸形の岩風呂です。

よく見ると、浴槽脇の小さい穴から、お湯が溢れていましたので、「源泉掛け流し」になります。

脱衣場の掲示事項も確認しましたが、「加水」、「加温」、「循環」、「消毒」を実施していないので、正真正銘「源泉100%掛け流し」です。
泉質は「アルカリ性単純温泉」、適応症は「自律神経不安定症、不眠、うつ」になります。
洗い場も備え付けられており、シャンプーと石鹸が置いてありました。
夏の日差しは受けますが、緑に囲まれて解放感があります。


肝心のお湯はというと、とにかく「アツい!!」です。
一番風呂だったのと、この日猛暑で源泉温度(51.7℃)もなかなか下がらない、というのもあったかと思います。
入った感じでは45℃位かと思いますが、今まで入った中で一番熱いお風呂でした。
他の内湯も同じですが、自分で浴槽に加水して適温にしてから入る形になります。
「源泉100%」のデメリットは、湯温が熱くなってしまうことです。
浴槽の横に「フクロウ」の水の蛇口が付いています。

浴槽に入りやすいように、入浴者が自ら「加水」する場合は、「加水」として扱われないことになっています。
施設側で「加水」してしまうと、「源泉100%」を謳えなくなってしまうのです。
私はどうしても「源泉100%」のお湯に入りたかったので、「加水」せず、「我慢」して入りました。
高温浴の場合、体の為に、以下の順で繰り返し入浴することをおすすめします。
①1分~2分浸かる
②首、頭に冷水をかける
③休憩する
一度入れば体の凝り、疲れが一気に吹っ飛びます。
クセになる人もいるかもしれませんが、無理をせずにちゃんと水で薄めてお入りください。
10分以上浸かる場合は、41℃以下が推奨されています。
真冬の時期であれば、もう少し入りやすくなるのかもしれません。
別の日に、2つある「内湯」の一つに入りましたので、載せておきます。
「内湯」は大小のサイズがあり、私は一人でしたので、小サイズに入りました。
脱衣場は、綺麗なログハウス風で、鍵も付いています。

浴槽は、2人分のサイズでこじんまりとしており、横からじんわり熱い源泉が入っています。
洗い場も整っていて、全体としては隠れ家感がありリラックスできます。


お湯の温度はかき回して、43℃位ぐらいですので、長湯せず休憩しながらお入りください。
もう一つの内湯浴槽にも入りましたので、載せておきます。
大人3人分程の、綺麗な岩風呂です。

お湯をかき回して、42℃台ですので、適宜休憩しながら繰り返しお入りください。
脱衣場の前に、洗面台があり、ドライヤーも備え付けられています。

温泉は、pH9.1の「アルカリ性」で、肌の角質を落とす作用があるので、湯上りは保湿クリームを塗っておきましょう。
山水荘
住所:神奈川県足柄下郡箱根町大平台621
TEL :0460-82-2162
日帰り入浴:2,000円(税別)12:00~17:00
公式サイトはこちら
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