10年程前から話題になり始め、今ではすっかり定着した「カーシェアリング」。
最近、街で「Times」の駐車場と共に、「タイムズカー」をよく見かけるようになりました。
「タイムズカーって街中でよく見るけど、実際どうなの?」
「カーシェアを始めたいけど、使い方の流れを知りたい」
「運転頻度は多くないので不安。注意点はある?」
自分の所有する物ではなく、借りた車を「シェア」するので、前もって使い方や疑問をクリアにしておきたいです。
私は現在「タイムズカー」に入会して4か月になり、「積算走行距離」は751kmになりました。(2025年7月時点)
使い方に慣れてきた一方で、まだ初心者の方の気持ちに近い経験者ではあります。
以下では、ステーション数No.1、利用のしやすさで人気の「タイムズカーシェア」の予約から返却までの流れを、実際に私が使用した時の画像でもって、ご紹介します。
「カーシェア」を検討している方も、入会したばかりの方も、使い方の流れを把握することで、不安をなくすのはもちろん、新たに自分なりの使い方をイメージすることができます。
予約から返却までの流れ
1.利用するために必要なこと
2.車両の予約
3.利用開始
4.出発
5.利用中
6.返却
7.おわりに
1.利用するために必要なこと
まず、利用する為には「入会」しなければなりません。
申し込みから完了までは、すべてWEB上で完結することができます。
運転免許証、クレジットカード情報、その他個人の情報登録をして、審査後に「入会」となります。
入会申込についての詳細は、今回の記事では割愛させて頂きますので、公式サイトで確認をお願いいたします。
2.車両の予約
PC、スマホどちらからでも、予約ができます。
まず、利用したい「ステーション」(車を利用する駐車場)を決め、利用する日時から車両の空き状況を確認します。

「タイムズカーHP」の予約入力画面より
決めるべき予約項目は、以下の通りです。
①「クラス」
②「料金プラン」
③「利用開始日時/返却日時」
④「安心補償サービス」加入or加入しない
⑤「追加運転者」登録
●「クラス」とは?
3つのクラスに分かれており、車種と料金が異なります。
①ベーシック(220円/15分)
(軽・コンパクトカー等)
②ミドル(330円/15分)
(普通車等)
③プレミアム(440円/15分)
(ミニバン等)
●「安心補償サービス」とは?
550円の追加費用で、事故やトラブル時の費用が免除されるサービスです。
短時間の利用であれば、必要ないと思いますが、ある程度の長時間利用の場合は、加入したほうが良いです。
●「追加運転者」
予約者の他に運転交代要員が必要な時、他の会員の運転者を登録します。
会員以外の方が運転する場合、補償制度は適用されません。
3.利用開始
予約したステーションには、利用開始時間の10分前には到着しましょう。
車の「点検時間」として、10分前にはドアロックの解錠ができるからです。
課金は利用開始時間からですので、心配ありません。
解錠は、会員カードを所定の場所にかざすか、専用アプリでできます。


解錠したら、ダッシュボードにあるキーを取り出します。

「点検」は、安全で快適な運転の為に非常に重要なので、10分以上かかっても必ず行いましょう。


実際に私が「点検時間」に、確認しているポイントをご紹介しましょう。
①車の周囲状況と傷、タイヤのチェック
車の周りを1周しながら、確認しましょう。
特にタイヤは、溝に小石が挟まっていないか見ます。
タイヤがカタカタ音を立てて走っている車を、たまに見かけます。
②座席、ハンドル、ミラーの調整
「カーシェア」なので、いろいろな方が利用します。
当然ですが、座席、ハンドル、ミラーの位置も、利用者ごとに変更されています。
また、車種によっても、運転席からの見え方が変わってきます。
毎回、自分にちょうど良いポジションになるよう調整しなければなりません。
座席は、高さ、前後、背もたれの位置、ハンドルは高さと前後、ミラーはルームとサイドの見え方を調整します。
③除菌シート、除菌消臭スプレー、ごみ袋
上記の物が車に備えつけられているので、気になる方は、運転前に使用しましょう。
私は毎回使用しています。
ハンドル、ドアレバー、ナビ、エアコン調節周りを除菌シートで拭き取り、座席シートに除菌消臭スプレーを吹きかけます。
ちなみに、「タイムズカー」は「禁煙」です。
④ガソリン残量、シフトレバー、パーキングブレーキ
ガソリンが少ない場合は、積極的に給油しましょう。
給油と洗車は割引が適用されます。
運転席上のサンバイザーにある給油カードを使用しますので、自己負担はありません。
車種によって、シフトレバー、パーキングブレーキが異なりますので、確認しておきましょう。
④出発
さて、いよいよ出発ですが、2つだけ注意点があります。
1点目は、返却するときの為に、ざっと周囲の経路を確認しておきましょう。
「ステーション」によっては、路地裏等の分かりにくい場所にある場合があります。
私も、帰りに駐車場の進入口が分からず、ぐるぐる回ってしまった経験があります。
もう1点は、車内のアナウンスでも、注意喚起されますが、駐車場内での事故も多いのです。
車種により車両感覚やアクセル、ブレーキ感覚が変わる場合があります。
運転感覚を確認しつつ、慎重に出発しましょう。
5.利用中
当然ですが、交通ルールとマナーを守り、無理のない運転を心がけましょう。
また、長時間利用の場合は、返却時間を意識したドライブをしなければなりません。
万が一、返却時間に間に合わない場合、サポートセンターに連絡し、時間を延長する必要があります。
次の予約者がいる場合、サポートセンターは予約者の為に別の車両を手配します。
離れたステーションに案内することもあり、迷惑がかかりますので、気を付けましょう。
6.返却
返却は、利用開始のステーションに戻します。
ステーション内では、「Times」の看板や路面の印字があるところであれば、どこの駐車スペースでも大丈夫です。
エンジンを停止し、キーをダッシュボード内の差込口に戻します。
忘れ物とごみの置忘れに注意し、施錠して完了です。
7.おわりに
予約から返却までの流れをご紹介しました。
最後に、私が利用して4か月の間で、実際にあった事例や教訓をご紹介します。
①予約はお早めに
車両の予約は、予定が決まったらすぐにしたほうが良いです。
週末、土日祝日、旅行シーズン月は予約が集中します。
基本的に当日予約は、希望のステーションでは簡単に取れないと思ってください。
また、「タイムズカー」は、法人でも営業車としてよく使用されています。
予約状況を見ると、結構利用者が多いことに気づきます。
②長時間利用の場合、利用時間を長めにとっておく
交通渋滞やその他アクシデントにより、利用時間が伸びてしまうケースもあります。
2時間程度は余裕を持たせて予約したほうが良いです。
③「安心補償サービス」には、加入したほうが良い
私も、4か月の間に1度だけ「事故」を起こしてしまったことがあります。
コンビニの駐車場で、タイヤ止めの石があるのを見落とし、乗り上げてしまって車の裏側をこすってしまったというものです。
ケガも、車両の損傷もない「事故」でしたが、警察対応等で利用時間も延長することになり、次の予約者の方にも迷惑をかけしてしまいました。
予約時に「安心補償サービス」に加入していなかったので、事故時対応費として「20,000円」の追加請求とななりました。
④観光地での運転は、軽やコンパクトカーが良い
様々な観光地がありますが、古い町並みで道が狭かったり、駐車場が小さかったりするケースが多いです。
観光地や初めての町に行く際は、小回りの利く車種で行ったほうが低リスクです。
「タイムズカーシェア」は、特徴を知ることで、様々な使い方が出来ます。
ぜひ、参考にしていただけたら幸いです。