「湯河原で、鮮度の良い源泉掛け流しの温泉に入りたい」
開湯1300年以上の伝説が残る、湯河原。
幾百年以上、多くの人を癒し続けた「自家源泉」を守り続ける施設を1件ご紹介します。
湯河原で最古の宿
神奈川県湯河原町の温泉場中央、県道75号線から一歩入った所に構えるのが、郷愁漂う木造建築の「源泉上野屋」さんです。

創業は、300年以上を誇り、湯河原で一番古い宿になります。
江戸時代には、徳川光圀公、明治期には、夏目漱石も訪れています。
大正から昭和初期に建てられた、木造建築は平成22年に、国の「有形文化財」に登録されています。


内装の大部分は、綺麗に改修されてはいますが、柱や家具、調度品等随所に当時を偲ばせるものが配置されています。
今回、立ち寄り湯で訪れましたが、平日の昼頃で、他の客は誰もおらず、「貸切」状態で入ることができました。
立ち寄り湯は、宿泊客と重ならない時間帯がおすすめだ。
料金も1,000円(税込)と、手頃な金額で質の良い温泉を堪能できます。
敷地内自噴する「塩化物泉」
脱衣場は、綺麗に整えられており、貴重品ロッカーが備え付けられています。

ダイアル式の大きいロッカーは、ロビーにありました。
脱衣場の掲示を確認すると、「加温」「循環」「消毒」は無し、「加水」が「湯張りの時のみ実施」とありました。
泉質は「ナトリウム・カルシウム 塩化物・硫酸塩泉」で保温効果が持続し、塩分が皮膚を覆い守ります。
また、血液循環を良くし、傷の治りを早くします。
「硫酸塩泉」は、「三大美人泉質」の一つです。
内風呂の「六瓢(むびょう)の湯」の名前は、縁起の良い「ひょうたん」と「無病息災」の願いを掛け合わせて付けられたそうです。

浴槽は桧風呂で、湯温は41.5℃と入りやすくなっています。
洗い場も綺麗に整備されていました。

浴槽は、約80℃の源泉がそのまま注がれており、縁からあふれる「源泉掛け流し」になっています。
一方で、「加水」の役割として、冷ました源泉を少量注ぎ、湯温が調整されていました。

できるだけ、成分を損なわずにお湯を提供しようという「気持ち」が感じられます。
「ほぼ源泉100%」と言えるでしょう
お湯の質感が良く、綺麗で透き通っていました。
源泉が「掘削自噴」(穴を掘って、お湯の力で湧いてきた源泉)なので、お湯の鮮度が良いのです。

長く入っていられるほど、適温でお湯もまろやかでした。
「塩化物泉」は、効果を持続させる為に、洗い流さないほうが良いとされています。
湯冷めしにくく、乾燥を防ぎます。
始終、浴槽のお湯だけで体を流し、5回程繰り返し浸かり、上がりました。
江戸中期より、様々な文人や政治家に親しまれ、幾多の荒波にもまれながら、湯元を守り続けた「上野屋」さん。
ぜひ、歴史ロマンあふれる湯を体験してみてください。
施設情報
「源泉 上野屋」
住所: 〒259-0314 神奈川県足柄下郡湯河原町宮上616
電話番号:0465-62-2155
公式サイト
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