「湯河原で源泉100%の温泉に入りたい」
「歴史ある宿で湯治を体験してみたい」

 普段は近場のスーパー銭湯で、「天然温泉」に入浴をされている方は、多くいらっしゃると思います。
 ちょっと足を延ばせば行けるのに、最上級の「源泉100%」を体験していないとすれば、もったいないことです。

 一度体験したら、私のように「もう「源泉100%」の温泉にしか入らない!」と思うようになってしまうかもしれません。
 湯河原でも数少ない「源泉100%」宿の日帰り温泉を体験してきましたので、参考にしてみてください。

100年以上続く「湯治宿」

 県道75号線沿いの湯河原温泉街、一歩入った狭い路地の奥に構えるのが、「ままねの湯」さんです。 
 少々分かりにくい立地の為、目立つ看板が出ています。

 看板にある「霊泉」とは、不思議な効き目のある「温泉」のことです。
 また、「湯治」とは、温泉に入って病気を治療することです。
 医学が現代ほど発達していなかった時代では、病を治療する為、温泉地を訪れ長期滞在しながら「湯治」が行われていました。

 「ままねの湯」さんも明治時代から、「湯治宿」として、療養の為に多くの人が利用してきました。
 現在でも、医者が患者に入浴を薦めることがあるとのことですので、「霊泉」の力はあなどれません。

元々は「湯治」で訪れる人の為の温泉でしたが、今では普通の日帰り客も気軽に入れます。

 建物自体はその都度改修されているのでしょうが、入り口は某アニメ「銭天堂」のような雰囲気があります。

 玄関横には「昭和レトロ」な広告看板もあり、歴史を感じます。

 入浴料は1時間で、破格の300円になります。
入浴時間を除けば、全国的にも最安値なのではないでしょうか。
 注意頂きたいのは、シャンプー類の備え付けはないので、ご持参ください。
 忘れてしまうと、石鹸(100円)を購入しなければなりません。
 
 昔と違い、入浴前に体を洗うのはマナーであり、浴槽水を出来るだけ清潔に保つためにも必要ということです。
 浴室までの通路は、「レトロモダン」なタイルの床が目を引きます。

「ままね」より湧き出す湯

 名前の由来は、「万葉集」からの引用で、「まま」「崖」「ね」「根元」を意味しており、「崖の根元より湧き出す湯」となります。
 源泉の立地を表しているのとのことです。

箱根湯本の「ますとみ旅館」にも、「ままね湯」という温泉があります。

 脱衣場は至ってシンプルな「共同浴場」の脱衣場です。

 浴室は大人5人分サイズの長方形の浴槽と、隅に富士山の岩で造られたという給湯口があります。
 いかにも、岩盤から湧き出ているように見える凝った造りです。

 岩から温泉が流れ、床下を通って浴槽内の壁からじんわりと出ている構造になっていました。
 80℃以上の源泉は、建物のすぐ隣からそのまま引いている為、浴槽は「加水」しないと入れない温度になります。
 地元の常連の方が、手慣れた感じで給湯口のお湯と水のバルブで調整していました。

平日の昼頃でも、地元の方が結構来ていました。

 利用者自身が浴槽に入りやすいよう「加水」する場合は、正式な「加水」とはみなされません。 
「加水」、「加温」、「循環」、「消毒」なしの「源泉100%掛け流し」になります。
 泉質は「ナトリウム・カルシウムー塩化物・硫酸塩泉」で、適応症としては「きりきず、やけど、慢性皮膚病、動脈硬化など」です。

傷に効くとのことで、昔は戦傷者の方も多く来られたそうです。

 浴槽に入ってみると、やはり熱く、44℃位はあったかと思います。
 じわーっと、体を包み込むような感覚があり、「効いている」なと感じました。
 疲れ、凝りは一気に吹き飛び、最近出てきたひざの違和感も、緩和したようです。
 
 一旦、浴槽から出て休憩するのですが、保温効果が高い為、汗が噴き出します。
 残暑が厳しい日でしたが、浴槽に入り、出たら冷水を頭からかぶり、汗を流す、休憩してまた浴槽に入る、を繰り返しました。
 ちなみに、洗い場にシャワーはありません。

 もし、私が近所に住んでいて、300円で入れるのであれば、毎日家で入浴せずに温泉に入りに行くかもしれません。
 温泉は定期的に継続して入ることで、健康効果があります。
 毎日温泉に入っているであろう受付をされている女将さんを見れば分かります。
 
 女将さんの健康的でつやのあるお肌が、「霊泉」の力の最大の「エビデンス」だということです。

小学生の男の子も入浴していました。
子供の頃から頻繁に「温泉」に入っていたとしたら、健康・美容効果は計り知れないでしょう。

「ままねの湯」
住所 :神奈川県足柄下郡湯河原町宮上616
 電話: 0465-62-2206
 日帰り入浴 :料金 1時間300円(税込)
営業時間:8:00〜20:00
 定休日 :毎月10日、20日、30日
アクセス
(電車)
JR東海道線湯河原駅下車
湯河原駅より②番線バス(不動滝・奥湯河原行バス) 温泉場中央バス停下車50m(バス乗車時間約12分)  
タクシーで約10分
(車)
東名高速/厚木ICより約1時間10分
新東名高速/長泉沼津ICより約50分

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    投稿者

    ゴールドキャット

    こんにちは。 ゴールドキャットと申します。 ブログを始めてまだ数か月の初心者ですが、どんどん役立つ投稿をしていきます。 今はまだ「雑記ブログ」ですが、今後は経験を活かして、旅館、ホテルの宿泊レビューも載せていきたいと考えています。 神奈川県在住 年齢:40代 経歴:ホテル業界10年以上 趣味:車、トレーニング、温泉、動画鑑賞(アクション映画、格闘技) 好きな食べ物:焼肉、カレー、そば

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